ブログ始めるぞ、と考えて最初に選んだテーマはズバリ「報酬」です。基本的に多くの人が司法書士報酬に馴染みがあまり無いかと思います。よくあるパターンが「家を買った登記費用がなんだか高かった!」というやつです。

では、あの値段は本当に高いのか・・・?

はい、高いです。でもボッタクリという意味ではありません。不動産を購入する場合は「登記」という名義変更を行いますが、その際に税金を支払う必要があります。「登録免許税」というやつです。

登録免許税の相場は?

令和2年8月現在、一般的な新築建売住宅購入では次の通りとなります。

  • 土地評価額の1.5%
  • 建物評価額の0.1%~0.4%(減税適用により幅あり。)
  • 抵当権設定する場合の借入額の0.1%~0.4%(減税適用により幅あり。)

結果的に言えば大体は実費だけで数十万円単位になってしまうため、住宅を購入されたお客様からは報酬をあわせて請求すると「司法書士は報酬もらいすぎでボロい商売じゃあないか!」と思われそうな状態ですが、登録免許税分はあくまで立替金なので僕たちの懐には入りません。住宅購入の場面ではお客様の借入金が「右から左」とご自分の口座を通り過ぎますが、僕たちの立替える高額な登録免許税も「右から左」なのです。せつないです。

じゃあ報酬の相場は?

これに関しては決まりがありません。日本司法書士連合会のウェブサイトにて報酬のアンケート結果がデータとしてありますが、

  • 全員分を抽出したものではない
  • あくまでアンケートであり申告である
  • 実際は業務の様々な背景事情によって上下する

以上の理由から、あくまで目安でしかないということがわかります。僕の事務所もあくまで目安として報酬基準を挙げていますが、実際は高くも安くもなりえます。最初から安く提示してしまうと、後で手間がかかる事情があっても報酬を高くしづらい、という大人の事情もあったりなかったり・・・。その反対に簡単な内容だからと後から安くするのは簡単です。

まとめ

以上が登記費用や司法書士の報酬の実態です。逆に登録免許税が安いケースとして法人の役員変更がありますが、そういう案件の費用は自ずと安くなります。報酬に関しては語りつくすと「業界の闇」みたいなお話になると思いますので、それは今後ゆっくり書こうかと思います。